【彩月しおんの図書館】vol.1『鏡リュウジ 実践タロット・リーディング』

私は子供の頃から『本の虫』で『活字中毒』で、今でも必ずカバンの中には本や電子書籍が入っており、部屋には書籍がいつも山と積まれています。

ある日、突然降って湧いてきた閃きが【書籍レビュー】

今まで大量の本を購入し読んできたけれど、そういえばレビューを世の中に公開することはなかったな、と。

私の感じたままに綴っていきますので、同じ書籍でもちろん違う感想や印象を持たれるでしょうが、一人でも多くの方に興味を持ってたくさんの本と出会っていただければなと思っています。

記念すべき1冊目のレビューは・・・
『鏡リュウジの実践タロット・リーディング』!

記念すべき1冊目に選ばせていただいたのは、西洋星読みクラスタのみならず皆様よくご存知の鏡リュウジ先生の著書でございます。

鏡先生の著書や翻訳本は、内容としてかなり学術的な色合いが濃いものばかりです。とってもお腹いっぱいになる感じ、「もう満腹で入りません・・・げぷっ」っていえばイメージつきますでしょうかね?

今回選んだ『実践タロットリーディング』もその一つ。タロット本は実にたくさん刊行されておりますが、大半が初心者にもわかりやすいタロットカードの使い方や、いわゆる占い方・読み方のTipsがメインに書かれています。

例をあげると・・・

『19 The Sun』のカード

正位置のキーワードは「成功」「明るさ」「幸福」など

逆位置のキーワードは「遅れ」「陰り」「元気のなさ」など

<リーディング例>

質問:彼との初デートはどうなりますか?(1枚引き)

「19 The Sun の正位置」

→子供のように無邪気に楽しい時間を過ごせるでしょう

といった感じだと思います。

ライダー版の絵柄の象徴を解説している書籍もあると思いますが、ページを多く割いている書籍はあまりないかもしれません。

今回ご紹介する「鏡リュウジの実践タロット・リーディング」はいわゆる一般的な書籍とは違って、歴史的背景や神話、ユング心理学、数秘、カバラ思想などなど、カード1枚1枚を深く深く掘り下げ、タロットの持つ深遠な世界へと誘ってくれる一冊となっています。

 

 

内容をざっとご紹介

構成は大きく分けて”3つ”

この書籍の構成は

・大アルカナ

・小アルカナ

・スプレッド

の3つに分かれています。

タロットをご存知の方であれば「これは鉄板の構成!」ですよね?

【大アルカナ】

カード1枚1枚に込められた象徴と奥深い世界

大アルカナは【英雄の旅】とも呼ばれ、タロットリーディングではとても大きなテーマを表したり、何か自分ではコントロールできない大いなる力を表したりします。私もリーディングで大アルカナが出ているポイントはウェイトを重くしながら解釈することもよくあります。

大アルカナ21枚の解説には実に書籍の2/3ほどを費やし、タロットカードに絵柄に示されている象徴や、時代背景、思想、神話、ユング心理学的解釈など、深く掘り下げて解説されています。

読めば読むほどタロットカードの世界の奥深さと、その奥に隠れているスピリチュアル的概念や哲学的なものなどが見えてきて、イメージが大きく広がっていきます。また、国内外にたくさんの人脈を持つ鏡リュウジ先生ならではのエピソードも満載です。

【小アルカナ】

共通のテーマを軸に

小アルカナは、四つのスート(Wands・Cups・Swords・Pentacles)があり、それぞれ四大元素(Fire・Water・Air・Earth)を表しています。そして各スートは1から10までと、人物が描かれたコートカード(Page・Knight・Queen・King)があります。

数秘術的にみるとスートが違えど同じ数字は同じエネルギーを表すので、この書籍では共通のテーマを持つ各数字と人物が、スート(四大元素)の違いによってどのような意味になってくるかを解説しています。

小アルカナの解説(覚え方)として、各スートの1からKingまで順にストーリー仕立てで理解していくアプローチもありますし、この著書のように数字が表す共通のエネルギーと四大元素を掛け合わせてイメージを膨らませるアプローチもあります。

【スプレッド】

初級者から上級者まで、多彩なスプレッドと実例

スプレッドは、カードのシャッフル・カットの仕方から始まり、様々なスプレッドを紹介しています。そしてリーディング実例の解説もあります。この書籍では正位置・逆位置は採用しない方式でのリーディングで、私も普段は正位置・逆位置を採用しない読み方をしていますが、採用しなくてもこれだけ詳細に読めるのだという実例が示されています。

スプレッドはヘキサグラムケルト十字などポピュラーなものから、カバラ思想の生命の樹スプレッドや、星読み師ワクワクの(!)天球スプレッド、ユング心理学に基づくユンギアンタロットなど、上級者向けのスプレッドもたくさんあります。

まとめ

この『鏡リュウジ 実践タロットリーディング』は、書店に並んでいる「すぐ占えるようになる初心者向け教本」のような内容ではありません。内容的に結構ボリューミーなので、タロットをある程度使っていて、もっとタロットカードリーディングを深いものにしていきたい中級以上の方や、占うというよりもタロットカードを歴史的背景、カバラ思想、象徴、ユング心理学などの視点で見ていくことで、”奥深い世界の沼”にどっぷり浸かっていきたいという方向け。「タロット占いをしてみたい」初心者さんは、いきなりこの本を読み込もうとしても、ちょっと難しいかな?という印象です。

本書で紹介されている多彩なスプレッド、特に重厚なスプレッドの数々に触れると、タロットと数秘、占星術は関連が深く、これら3つの知識を広げていくことで更に深いレベルのリーディングができるのだな、と実感します。また、ユング心理学に基づいた【自分自身とじっくり向き合う】スプレッドもありますので、自己探究にも大いに活用できるでしょう。各スプレッドの実例を読ませていただくと、鏡先生の深く素晴らしいリーディングに感銘を受けます。

タロットカードにある程度親しんでいる方には、より深いリーディングへの次のステップとして、タロットの奥に潜む深い世界を探求したい方には、鏡先生の膨大な知識と智慧、そして難しくなりがちな内容をわかりやすく解説してくださる文章が、深淵なる世界へと誘ってくれるでしょう。

鏡リュウジ先生がナビゲートするタロットカードの深淵なる叡智に触れてみたい方は、是非!

 

 

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