【彩月しおんの図書館】vol.2 「決定版 トートタロット入門 」ヘイズ中村先生著

【彩月しおんの図書館】第二回目は、ヘイズ中村先生の著書【決定版 トートタロット入門】です。

トートタロットは20世紀最大の大魔術師と称されるアレイスター・クロウリーの指導の元、フリーダ・ハリスが長年かけて作った壮大なタロットカード。いわゆる世の中で「タロットカード」とはコレ!と認識されているライダー・ウエイト版とはかなり違ったカードで、結構・・・いやかなりグッサグッサと刺されるカードでございます。癒されるとは程遠い・・・

クロウリーが生涯をかけて得た西洋神秘学の知識を全てつぎ込んで作られたと言われるこのタロットカードを突っ込んで理解するには、クロウリーの著書「トートの書」をどっぷりと読み込む必要があるのではないか?と思っておりまして、実際に私も持っていますが、内容が濃過ぎてなかなか進みませんし、基礎的な魔術やカバラなどの知識がない私には「トートの書」はハードルの高い書籍でもあります。

日本魔術界の重鎮であるヘイズ中村先生がなるべく平易に解説をしてくださっているこの著書「決定版 トートタロット入門」は、トートタロットを通してアレイスター・クロウリーが誘う西洋神秘学・魔術の世界への扉を開いてくださるような一冊となっています。

書籍の構成

一番の大きなポイントは意外なもの!?

まずこの書籍のポイントは・・・なんとトートタロットがセットになっているというところ。同梱されているカードはAGM社の「トートタロット・スタンダード版」。手の小さい私にも実際にカードを引いて使うのに、とても良いサイズです。

ただ、絵柄を細部までじっくりと観察して、カードと向き合うことにウェイトを置きたい方には細かい絵柄が見にくいので、大判の「デラックス版」をおすすめします。

気になる書籍の構成は?

この書籍の章立ては

・カードの意味と解釈

・トートタロットを使った占い技法(お作法とスプレッド)

・トートタロットの背景

・パスワーキングとスクライニング

の4章構成となっています。

最後の章、なんだかドキドキしますね

各カードに秘められた象徴と深い意味

カードの意味と解釈の章では、タロットカードの大アルカナに相当する「アテュ」、人物カードである「コートカード」そして小アルカナである「スモールカード」について1枚1枚細かく解説されてます。

1枚1枚のカードの解説は実にボリューミーでこんな感じ。

大アルカナである「アテュ」の解説は、カバラの生命の樹、占星術、エソテリック(秘教学)的な視点から見る人物像、錬金術と性魔術に関する象徴、万物論、クロウリーが得た「法の書」など様々な情報、そして実際の占いのテーマに関するリーディングでの意味等が書かれています。

小アルカナである「スモールカード」は「アテュ」に比べると書籍における情報量は少ないですが、それでもカードに描かれた象徴から広がっていく世界は実に深いものがあります。

人物を表す「コートカード」は、実際に占いをするときに「シグニフィケーター」と呼ばれるカードにもなります。シグニフィケーターとは相談者本人を表すカードで、誕生日によって該当するコートカードが決まっています。書籍の中で各々のコートカードが示す占星術における支配域や時期、どのようなエネルギーを持った人物であるか等が解説されています。

占いの流れとスプレッドは魔術的要素満載!

トートタロットは魔術系タロット。ライダー版などに代表される、いわゆる一般的なタロットカードとは占いの技法が違っています。高次の存在のエネルギーを召喚する儀式から始まり、シグニフィケーター(相談者自身を表すカード)の選出など、オカルティックで神聖な儀式らしい「お作法」があります。またカードの読み方も一般的なタロットと異なり、魔術系タロット独自のスプレッドや、クロウリーが「トートの書」に記した重厚かつ壮大なスプレッドであるクロウリー・スプレッドも実例と共に紹介されています。

パスワーキングとスクライニングは別世界の探求

パスワーキングとスクライニングは、潜在意識や無意識エリアへの探求というべきでしょうか。スクライニングは鏡や水晶球などを通してクレアボヤンス(透視)でメッセージを受け取っていく手法です。パスワーキングは旅をしたい生命の樹の小径(パス)に対応するカードを「扉」にして探索していくもの。この書籍ではトートタロットを用いたパスワーキングとスクライニングの具体的方法が紹介されています。

まずは「トートタロットの背景を熟知すること」が鍵!

トートタロットを理解し使いこなすために最初にすべきことは、トートタロットの背景を知ること ー 少し前にヘイズ中村先生御本人に質問させていただく機会があり、何から始めたら良いのかお尋ねしたところ「まずは第3章からじっくりと勉強してみて」とご助言いただきました。

第3章は「トートタロットの背景」の章です。トートタロットを深く知り、自在に使いこなすためには、製作者のアレイスター・クロウリーとフリーダ・ハリス、そして彼らの生きた時代、クロウリーの西洋魔術や有名な「法の書」など、幅広い知識が不可欠となります。それらを土台にした上で初めて「アテュ」「スモールカード」「コートカード」へのの理解が始まる・・・私もこの著書を拝読して強く感じました。

まとめ

ヘイズ中村先生だからこその濃い内容、噛み砕いた解説、そしてカードも同梱されていて、お得な書籍だと思います。私のような西洋魔術世界の全くの初心者でも、じっくりと時間をかけて学んでいけそうな気になりますが・・・モノにするまでにはかなり深く突っ込んでお勉強が必要だな、と。

それだけトートタロットは深い世界。例えば某天使系の優しい世界のタロットより「スパッ!」と「ズバッ!」ときて欲しい人なので(実はね)、個人的にはトートタロットを使いこなしたい!と鼻息荒くしております。半日はかかるというクロウリー・スプレッドにいつか挑戦します!

トートタロットは、インスピレーションにズバッとくるデッキのようで、小耳に挟んだ限り学ばずともメッセージを受け取っている占い師さんも少なくないようですが・・・魔術に興味のある方、トートタロットのなんとも怪しい(!)絵柄に心惹かれる方、この「決定版 トートタロット入門」で新しい世界の扉を開いてみませんか?

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